静かなる山遊び、阿弥陀岳南稜(前編) 2009.10.01.







カルディナが数年来”行きたい!”と言っていた「阿弥陀岳・南稜」に行って来ました。

先日少し時間が採れたので、「立場山」まで来てお茶を濁していましたが

1週間前くらいに、何となく行こうかな?と思い予定をしていました。

”天気は最高!・気分も最高!”で、カルディナも満足気でした。



カルディナのレポこちらです。



・月 日 10月1日 (木) 天候 快晴

・行 程

8:42 9:06 9:58 12:32 15:57 16:39 17:09
舟 山
十字路
立場岳 青ナギ 無名峰 岩 溝
取付点
阿弥陀
岳山頂
御小屋
虎姫
神社
舟 山
十字路
6:00 8:52 9:25 10:09 11:08 13:32 16:00 16:46




中央道「八ヶ岳PA」にて仮眠後、「諏訪南IC]へ。

「諏訪南IC」で降り、別荘地内の「八ヶ岳美術館」の少し先の十字路を右折。

(交差点の右手前、別荘案内板に「八ヶ岳登山口」の看板あり)

1本道の舗装路を「舟山十字路」へ。

先日右折した少し先がゲートです。

ゲート手前の左右に駐車が可能です。先着車が2台駐車していました。

こちらにはトイレがありませんのでご注意を!




支度を済ませて、6時に出発でした。

ゲートには、怖い顔をした「熊さん」が。

(ちなみに、ゴリラさんの絵ではありませんでしたよ、アフーさん

でも、その右側には”熊が出るかも・・・”のような村の掲示もありました。




2分足らずで、帰りに降りて来る「御小屋尾根」からの道を左に分けます。




林道はやや上り坂で直ぐに平になり7分ほどで未舗装路となります、

その後も時々平になりまた登りで、道が下り始めて15分くらい

ゲートから30分足らずで「広河原橋」に着きます。




更に4分ほどで、「渡渉地点への分岐」がありました。

ここの標高は、1745mとのことです。




1分足らずで「渡渉地点」です。

昨夜の雨で十分に湿っては居ますが、水の流れはありませんでした。

そして更に1分ほどで「取り付き地点」でした。




さてこれから「立場岳」までの、うんざりする登りとなります。

地面が濡れていて滑りやすい道でした。

10分ほど登ると、尾根に乗ります。


尾根上には、阿弥陀岳への指導標やペンキマークがあります




周囲の景色を眺めながら6分ほど登ると、先日使った「旭小屋」からの道が合流します。


西岳があんなに高い位置です




身体も温まって来ましたので、衣類の調整を済ませて登り再開です。

本当にこの尾根には「境界改め」の木片が多く、

右側はキノコの関係と思われるワイヤーの柵が続いています。

少し傾斜が増して来ますが、まだ先は長い。

朝日に輝くカンバの黄色がとっても綺麗でした。

2050m付近まで登ると南面が開けていて、南アの峰々も見えていました。


南アの奥に中央アルプス




2100m前後から上部、「立場岳」への最高にきつい登りとなります。

1回空が抜けて見える地点がありますが、まだまだ登りは続きます。

周囲は少しづつシラビソが多くなって来て、足元にはゴゼンタチバナの赤い実や

シラタマの白い実が多く見受けられました。

道の左手に「保安林」の黄色の看板を、更に10分ほどで右手の大岩を

見送り、10分ほどで空が抜けて来ます。

直ぐに右手の「四区」と赤ペンキで書かれた大岩を見送るとほぼ平坦となります。

歩き易い道を10分ほどで「立場岳」に到着、8時42分でした。




涼しいはずなのにかなり汗をかいてしまい、途中でも適当に休憩が入りました。

で、体調を整えて景色の良い「青ナギ」に向けて出発です。

いや〜〜〜ぁ、展望が良くて歩みがのろい、カメさん状態でした。

bQやbRやbTの山々が肉眼でははっきりと!でした。

「青ナギ」手前にて。


↑権現岳  ↓編笠山

阿弥陀岳はまだ遠い

bRやbTなど、北アの山並み

ほらね!見えるかな〜?(精一杯の3倍ズーム+少し拡大)

御嶽山と乗鞍岳のツーショット

ほらね、うっすらと!(3倍ズーム)




「青ナギ」にて。


・・・がおおよその歩いたコース、実際は行ってみてご確認を!

編笠山の右奥に、bQの南アの山も見えています




周囲を眺めていると、「無名峰」の南側に某所のチク◎山と同じ様なこんな岩が。

「無名峰」に着いたらチ◎ビにご挨拶と思いましたが・・・。

そして、綺麗なチョウが長い時間遊んでくれました。


モンキチョウ 夏型の♂ 綺麗ですね




20分ほども休んで、9時25分に出発でした。

綺麗な秋色を楽しみながら、少し草が煩い道を30分少々で「無名峰」へ。




「無名峰」からの展望の良さに「チ◎ビ」の事は、すっかり忘れてしまいました。残念!


これからの大体のコースが眺められます 

↑阿弥陀岳と中岳  ↓主峰・赤岳

権現岳と中央やや左奥にうっすらとbPの富士山(見えますか〜?)




石くずの道を「P1」に向けて進みます。

10分ほどで「P1」を乗り越えます。

あまりにも眺めが良くて、ここでも立ち止まり&カメ足でした。


編笠山の右手に南アも

御小屋尾根の斜面

赤岳の山頂はあの位置

山頂からP4.P3.P2(小さく)




5分ほど足を止めて「P2」に向かいます。

「P2」を5分ほどで越え、更に草付きや石くずの道を「P3」基部へ。


チョウチョが遊んでくれた青ナギが遠くなって来ました

雲と重なるP3の岩が阿弥陀様の横顔に見えました

上の写真の左手に回り込みます 岩が横顔に見えますよね




岩を乗り越えると更に岩稜が眺められます。

すぐに「P3」の基部に到着、11時05分でした。


回り込んだ先の光景




こちらには分岐があります。

右上への道は登攀用具が必要な「P3直登コース」です。

従って我々は直進して、一般コース「岩溝コース」を行きます。


ここを越えて降りると、取り付き点




側壁に張ってあるワイヤーに添って降りきると「岩溝の取り付き点」に到着。

ここからが、本日の核心部となります。

先ずカル2が様子見ですが、ホールドが少し遠くてカルディナにはどうかな?

でしたので確認をしてもらった所、手近かな位置のを見つけて登って行きました。

一旦登ってしまったら、降りて来たくない岩場ですので急ぎ後を追いました。


カルディナの上部の捨て縄とワイヤーを利用して登る




捨て縄とワイヤーの終端を利用してよじ登ると、少しですが水が流れる岩場となります。

滑らないように気を使いながら慎重に&大胆に登って行きました。

以前に来た時の記憶が定かではありませんが、

この付近には割合最近までフィックスがあったとか。

30分ほどかけて、草付き(P3上部の一角)まで登りました。


最大難関をクリアして良い笑顔のカルディナさん




このコースで滑落などしたら、仲間の良い笑い者になってしまいますので慎重でした。

草付きに11時45分頃到着。空腹感がありますが山頂まで我慢。

この先にも少し気を抜けない箇所がありますので15分ほど休憩。

更にP4の下部を西側に回り込み、6分ほどで尾根に乗ります。

尾根に乗って、周囲の景色を眺めながら暫らく進むと山頂に到着、12時32分でした。


中央が山頂、中央下のハイマツに沿って登る

もう少しで尾根に乗ります

良く登って来ました〜ぁ!




1時間ほど予定より遅れましたが、やっと山頂に到着です。

山頂には4〜5人の方が思い々に休憩されていました。

本日の山中で登山者と初めての出会いです。





写真の枚数が多くなりましたので、「前編」はここまでとします。

「後編」は、こちらです!






最後までお付き合い頂き、有難うございました。




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