甘利山から千頭星山 2008.07.09.




鹿により、アヤメが全滅状態といわれている「櫛形山」に行って来ようと考えていました。

来シーズンのための状態確認がしたかったのです。

が、あちこちから入る情報では、「来シーズンも咲いたとしても酷い状態だろう」との事。

急遽変更をして隣の甘利山千頭星山に行こう。」となりました。









「甘利山」周辺には、15年ほど前まで随分通いました。

最初に行ったのは、3〜40年ほど前の事です。

ゲートの少し先で甘利沢左岸に渡ると、ダートの酷い道でした。

雪解け後は、なだれによる土砂崩れなどにより、

トラック等の地上高の高い車しか入れない状態でした。

我が家の車では、下回りが擦れて心配の種でした。

少しづつ壁面の工事が進み、道路も舗装がなされて

今では、甘利山の麓・グリーンロッジまで全面舗装がされています。

余りにも走り易くなってしまい、時季になると人も車も

多くなって来て、段々と足が遠のいてしまいました。

その昔、春になると「堪池」にヒキガエルが

どこからか沢山集まって来て、林道を埋め尽くすほどでした。

そして、満月にあわせて沢山のベンケイガニ(だと思っていますが)が

道路を横切り、夜中などは通れない(踏み潰したくない)状態でした。

今はどの様な状態なのでしょうか?

開発が進むことが良いのか?如何なのか?




さて、本題に戻ります。



カルディナのレポは、こちらです。



・月 日   7月9日(水) 天候 曇り・霧

・行 程   甘利山〜千頭星山の往復 




中央道を走行中に、時々雨が降って来ます。

今日は、夕方から雨の予報でした。

韮崎市内では、殆どワイパは使いませんでしたが、

山道に入ると、霧が深くなって来ました。

途中、数箇所に「熊出没、注意」の看板がありました。

今年は出没している様です。

ロッジ手前の駐車場に着いた時は、小さな雨粒が落ちて来ていました。

「カッパを着てまでして、行きたくないな」と思ったのが本音でした。

霧が深いけど、何となく雨が止みそうな感じでした。

カルディナに”ペンペン”をされながらの支度でした。




と、言う事で、スパッツ代わりにカッパのズボンを履いて準備完了!

9時40分に出発でした。




この霧です。展望はどうでも良いです。適当に歩いて帰りましょ♪

写真を少し撮りながら歩いて、山頂に9時56分に到着でした。

時季が悪く、レンゲツツジがほぼ終わり、アヤメも咲き残りが少し有るのみでした。

夏の花たちは準備が完了で、少しづつ咲き始めていました。


誰かが呼んでいると思ったら、この方でした(何と呼んだか分かるでしょ?)

このコも”ぼくも居るよ〜!”と言っていました




風もなく、霧が立ち込めた中のスタートです。

甘利山を10時00分に出発でした。

穏やかな道をゆったりと降りた後、1回目の登りとなります。

天気さえ良ければ、綺麗な樹相が眺められるのですが。

サワフタギ?(と思われますが遠目なので?)や

ナナカマドの白い花が見受けられました。

足元にも可愛い花が咲いていますが、雨に濡れて俯き加減でした。

少し急な坂を登りきると、「奥甘利山」の分岐に到着、10時26分でした。




今回は、「奥甘利山」は寄りませんでした。

再度降って、2回目の登りです。

登り始めると、こんな木がありました。

登山道に木屑が少し散乱していて、見上げると高い位置の樹皮が剥がされていました。

鹿さんの角痕の様ですね。熊さんの仕業では無いでしょう。最近の傷痕もありました。




一汗かいて1900m付近まで登ると、平らな道となります。

1時間ほど歩いた1920m付近に、休憩に丁度良い岩がありましたので、1本。





10分休憩して、出発しました。

相変わらず、無風状態で霧が取れません。

緩い登りを進むと、10分ほどで「青木鉱泉」への分岐に到着、11時19分でした。




3分ほど休んで、出発です。

ここからは、気持ちの良い笹原と樹林を眺めながらのはずでしたが。

でも、雨が降らないだけ良いのでしょう。

この界隈の山は、霧が出やすいせいか、サルオガセが沢山伸びていました。

近くの木々を眺めながら、「千頭星山」に到着、11時46分でした。




だ〜れも居ません、貸切状態です。

でも駐車場では、1グループが先発、1グループが出発直前の状態でしたので

もう時期到着するでしょう。

モミの大木の下を陣取りました。


さて、ランチと言ったらこれですよね。

今日は、「深煎り」です。

後続の方の声が聞こえて来ました。4人と3人の2グループが到着でした。

山頂は、1グループだけなら20名くらいで、

10〜15人くらいがベストかな?の広さです。




1時間の休憩後、12時42分に下山を開始しました。

気持ちの良い道の可愛い花を探しながら、のんびりと歩きます。

「青木鉱泉」への分岐に到着、13時01分でした。




少しづつ日が射して来ました。

休憩場所の少し手前の上部に、サラサドウダンが咲いていました。

登る時は、2人とも気が付きませんでした。




更に降ると、霧が晴れて来たためか?花々が元気になっていました。

ベニバナツクバネウツギ?やヤマツツジが咲いていました。


お約束どおりに、「モミジの様な手」をどうぞ!

”約束なんかしていない!”と、仰らずに!

”よそのサイトに行かないで〜!” では、どうぞ!







ドアップ過ぎました。毎度のお口直しに!


時々、こんな日差しが




「奥甘利山」の分岐を通過、13時42分でした。

天気も良くなって来たせいか、この辺りからは沢山の花が見え始めました。

ここまでの足元には、ウマノアシガタくらいでした。


ベニバナツクバネウツギ

ツクバネウツギ

ツクバネウツギの花後、顎片5枚

?調査中、どなたかお教え下さい

ズミの実

甘ずっぱいのかな?

カンボク

グンナイフウロウ




「甘利山」に到着、14時20分でした。

朝は写真が撮れませんでしたので、これから撮影会でした。


ハクサンフウロ

ウマノアシガタ

シモツケ

ヒヨドリソウ

ウツボグサ

ヤマオダマキ

レンゲツツジ

シナノキンバイ




山頂周辺では、ヤナギランやウスユキソウが開花の準備をしていました。

この付近は時季になると、一面ヤナギランの花畑となります。




「広河原」の點標石にご挨拶後、のんびりと駐車場に戻りました。

駐車場付近は、ヤナギランやワレモッコウが咲き始めていました。

そしてクガイソウやギボシも、もう直ぐ開花でしょう。




雨を覚悟で歩き始めましたが、霧が濃いくらいで済みました。

途中から熊さんの足跡を探しましたが、残念ながら姿と共に見付かりませんでした。

遠めで良いから、逢いたいものです。

何となく予定を変更して来てしまいましたが、

次回はもう少し天気の良い日にしようかな?と思っています。

でも、次回はいつになる事やら。

初夏の花と霧の中の林を楽しんだ1日でした。




さて、次は何所に行きましょうかね。






最後までお付き合い頂き、有難うございました。




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