ブナの林と武尊山(沖武尊) 2007.06.13.







相棒から武尊山にいかないか?」との打診があり、

「ブナにも逢いたいし、レンゲツツジも丁度良いだろうから行こうか」で、行って来ました。

 13日の未明に家を出て、武尊牧場に5時40分到着。環八が混んでいて40分くらい遅延です。

去年の雪崩の被害のため「東俣」には行けませんので、仕方なく1時間少々のアルバイトです。

リフトが動く時間とキャンプ場の営業期間中以外は、

このコース中のトイレは使用できませんのでご注意ください。




 関越道から「赤城山」「榛名山」、行ってみたい「子持山」などの朝の景色を眺めながら

沼田で降り、川場経由で武尊牧場に入りました。

 "朝日の中で 微笑んで 金のヴェールの むこうから・・・♪”

山本潤子ふう(元ハイファイセット・赤い鳥)

 何時もなら前夜に東俣に入って仮眠をとるのですが、今回はこの時間です。

睡眠不足がどの様に影響しますか?



  カルディナのレポは、こちらです。



・月 日 6月13日(水) 天候 晴れ(暑かった)

・行 程

7:15 8:47 11:36 14:57 16:10 18:55
武尊牧場P 三合平 武尊避難小屋 武尊山 武尊避難小屋 田代湿原 ロッジ
まきば
武尊牧場P
 6:05 7:40 8:57 12:52 15:15 16:20 18:22
所用時間 12時間30分
休憩時間  2時間55分




 6時05分に「駐車場」を出発です。

(名称は牧場駐車場ですが、スキー場の駐車場でもあり結構な台数が駐車できます。)

見上げた先の林が切れたところの少し上が「ロッジまきば」です。

 最初の5分ほどは牧柵の横を歩きますが、すぐに車道歩きとなり傾斜が少ないので楽に歩けました。

でも、アスファルトで舗装がしてあり、帰りに疲れた足には結構辛そうです。

 ややもすると単調でつまらなくなる舗装道路歩きですが、

朝食中の小鳥、花や木を眺めながら、楽しく歩くことが出来ました。

久しぶりに「トチの花」も見ることが出来ました。ザックがやや大きいですが、

水食料・コンロ、衣類やツエルトなどで40Lに7割くらいです。

春ゼミがうるさいくらいの合唱をしていました。

 これから向かう「武尊山」の前衛峰を眺めながら、50分ほどで「ロッジまきば」に到着です。

すぐ傍に「キャンプ場」が有ります。

 舗装道路を9割くらい登って来ると、リフトがカタカタと動き出しました。

ずいぶん早い試運転だな?と思っていると、子供たちの団体が降りて来ました。

上でキャンプをしていた様です。


真ん中がエックス君です

トチの樹
 





 あと25分ほどで丘の向こう側の「三合平」です。

15分ほど進むと、帰りに上がってくる「東俣駐車場」への分岐です。

この辺りまでくると「カッコウ」の鳴き声が聞こえます。

白樺が綺麗で、高原の朝〜って言う感じです。

 三合平手前の小池に「モリアオガエル」の卵が有りました。

(写真では判別不能ですが)

 やっと、イチヤクソウやマイズルソウの花がお目見えです。

少し行くとレンゲツツジが蕾の先をハズカシそうに染めていました。

今年は開花が少し遅いようです。

登山口手前のいつもの木の周辺はかなり開花をしていましたが、

今年は色の薄いのが多いようです。

「三合平」に7時15分到着。
 





 軽く朝食を摂り、「三合平」を7時40分出発。

 シラカバやレンゲツツジを満喫したので主目的のブナにこのまま逢いに行って

下山でも良いかな?とは思うけど相棒はなんて言うか?言い出せません。

 すぐに「東俣駐車場」への分岐を右に分け、いよいよ登山口です。

(右側に「登山ポスト」有り。)

足元はマイズルソウの絨毯でした。






 この先は、木道も一部ありますが樹林帯の中の緩やかな割合に広い登山道です。

 今日主役のブナさんはここのでは有りませんが、ブナも目に付くようになりました。

気持ちの良い登山道です。

 20分ほどで、田代湿原への道を右に分け、

モミの木が現れて来ると「武尊避難小屋」に到着です。8時47分でした。

 一昨年より、一週間ほど早く来たのに雪が有りません。

でも、レンゲツツジの開花が遅れていました。なぜでしょうか?





 「武尊避難小屋」を8時57分に出発。やや勾配が付いて来ましたが、まだまだ緩い登りです。

 10分ほど進むと、やっと雪が現れました。

 木の間から見える「中ノ岳」「前武尊」が大分大きくなって来ました。

(ムシが多くて写真にも写ってしまって居ますが、ムシして下さい。なんちて)

↑ ○フーさ〜ん!!!

 振り返れば、尾瀬や日光の山々が薄っすらと眺められました。





 やっと「中ノ岳」が近づいて来て、クサリ場も見えて来ました。いよいよ登りです。

 最初のクサリ場を10時20分に通過。

その後、雪田を2回ほどトラバースして「前武尊」への分岐に10時59分に到着。

途中から「キャンプ場・牧場」が見えました。

ずいぶん登って来ました。いつの間にか春ゼミの声が聞こえなくなりました。

 ※ クサリ場は3箇所ありますが、クサリがあるから使おうか?くらいです。

ホールドが結構あります。






 「前武尊」への分岐を11時09分、出発。

やっと「武尊山」の頂上「沖武尊」が見えました。登山者の姿も見えます。

「剣ケ峰山」も見えて来ました。





 残雪を通過し、「笹清水」を過ぎると「日本武尊」の銅像が見えて来ました。

いよいよ山頂です。

「剣ケ峰山」への道を左に分けて、すぐに「沖武尊」山頂で11時36分に到着です。





 山頂には、30名ほどの登山者があの狭い頂で休憩をしていました。

だれも居ない、居ても4〜5名だと思って登って来ましたが、

あまりの人の多さにビックリ。

黙って他の人たちの話を聞いていると、「百名山」目的の人たちが多いようでした。

 団体さん達が下山するのを待ちながら、ユックリと昼食。

周囲の写真を撮って楽しみました。





 大幅に予定をオーバーしてしまいましたが、12時52分下山開始。

 「笹清水」(酒の名前みたい)で給水のため8分ほど休憩し、

「前武尊」への分岐を13時29分に通過。

雪田やクサリ場を越えて、「武尊避難小屋」に14時57分到着。





 少し時間が押して来たのですが、今日の目的である「ブナ」に逢いに「花咲湿原」経由で

帰ることにしました。

暗くなる前にエックス君に帰り付くでしょう。

「武尊避難小屋」を15時15分に出発。

 足元にはサンカヨウ、キヌガサソウ、ツバメオモトやイワナシなど色々な花が咲き誇っていました。

エンレイソウは残念ながら花が終わっていました。

今年は、雪が全然ありません。

 来て良かった。沢山の花やブナの巨木が待っていてくれました。

 「田代湿原」に16時10分到着。





 「田代湿原」を16時20分に出発。「花咲湿原」を17時18分通過。

木道のボルトがかなりの数、浮いていたり、木道自体が腐ってしまい

使用不能な状態の箇所が多く見受けられました。

周囲の花などに気をとられていると非常に危険と思われました。

花は、初夏を思わせる状態でした。





 「東俣駐車場」に17時40分到着。

どうやら明るいうちに着けそうです。17時50分出発。





 「ロッジまきば」を18時22分通過。

「駐車場」に18時55分到着でした。


 今回は、山も花も樹も楽しめる一度で3回美味しい山行でした。

少し遅い到着となったのが検討課題で、今後の取り組みに生かしてゆきたいと考えています。

花や樹を楽しむために、武尊山に登らず自然観察歩道だけでも良いと毎回思います。

 今年の天候も少し変なようで、花と残雪量との関係が分からなくなって来た山行でした。

 残念?ながら、熊さんにも他の動物にも逢えませんでした。

ヒキガエルのおたまじゃくしは沢山居ましたけど。

 次回は、登山者の少ない所に行こうかな?と考えています




さて、次は何所に行きましょうかね。






最後までお付き合い頂き、有難うございました。




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